いちばん美しい恋の詩の紹介
6月 12
いちばん美しい恋の詩ってなんでしょうか?
恋の詩って、表現力が非常に重要ですよね。
共感性があって、でも印象に残るような言い回し、表現。
難しいもんです。

何ひとつ頭に浮かんでこず、何ごとも手につかなかった。
わたしは何日もぶっつづけに、明けても暮れても、しきりに彼女のことを思っていた。
わたしは気が滅入った……とはいえ、彼女がいる時でも、別に気が楽になったわけではない。
わたしは嫉妬したり、自分の小っぽけさ加減に愛想をつかしたり、
馬鹿みたいにすねてみたり、馬鹿みたいに平つくばったり、
――そのくせ、どうにもならない引力で彼女の方へ引きつけられて、
彼女の居間の敷居をまたぐ都度、わたしは思わず知らず、
幸福のおののきに総身が震えるのだった。
――「はつ恋」/ツルゲーネフ

